運動会の歴史

　日本で初めて行われたとされる運動会は、1874年（明治7年）3月16日、東京築地にある当時の海軍兵学寮で、イギリス海軍士官たちの「行司」の元で「競闘戯遊」が行われました。
　この後、2回目としては、ウィリアム・スミス・クラーク（クラーク博士）の弟子ブルックス、ペンハローによって、1878年（明治11年）5月25日に「第１回札幌農学校遊戯会」を開催しました。
その後、北海道内の小中学校に広がりましたが、全国的な影響には至りませんでした。
　全国的な運動会の元となったのは、イギリス人教師 W.F.ストレーンジが提唱した、1883年（明治16年）6月16日に東京大学で開かれた「競技運動会」です。
また、実際に運動会が定着したのは、文部省が体育の集団訓練のために学校で運動会を行うよう指導するようになったからです。
　当時はまだ、学校に運動場が無く、近くの野原や山野、川原などで運動会が行われました。
内容、種目的に競技会的で、学校行事のため、なんとなく堅苦しかったものを、当時の人たちがいろいろな形に変えていったとされています。
平和な時期には、娯楽的な種目が多く、戦時中には海戦や陸戦をまねた軍事的な種目が行われました。
　1980年代後半には、競技での順位や勝負などが、優劣感を与えるとの理由で、順位や勝敗を付けない学校が出てきました。 最近では、徒競走などの個人競技が少なくなり、団体競技など練習の成果を発表する競技が増えてきています。
　応援もビデオ撮影などで、声援や拍手が少なく静かな印象の運動会が増えてきているようです。